焚き火をもっと楽しもう!薪の組み方6選

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焚き火に向き合う姿勢は人それぞれ。
焚き火を楽しんでいる人も、焚き火の良さが分からないという人も、新しい焚き火の楽しみを見つけてみませんか?

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焚き火をもっと深く楽しむ

焚き火に慣れてきたらもう少し踏み込んで焚き火を楽しもう。
同じ薪を燃やすにしても組み方で炎の形は変わります。

薪の組み方

薪の組み方によって炎の上がり方や、火持ちが変わります。
色んな組み方に挑戦して様々な炎を楽しみましょう!

井桁(いげた)型

(↑これ、井桁型。伝わりますか?笑 絵心皆無ですみません)

薪を『井』の字に組む定番の組み方。炎が高くあがるため、大人数でキャンプファイヤーを楽しむ際に、この組み方が使われます。別名キャンプファイヤー型。

【井桁型のメリット】
 ・簡単で組みやすい
 ・積み上げるほど煙突効果で燃えやすい

【井桁型のデメリット】
 ・大量に薪を使う

閉じ傘(ティピ型)

閉じた傘のような形状から『閉じ傘』と呼ばれる組み方です。ティピーテントに形が似ていることから別名ティピ型。空気を取り込みやすく、炎が上がる。炎鑑賞におすすめです。

【閉じ傘のメリット】
 ・炎が美しい

【閉じ傘のデメリット】
 ・薪のバランスがとりづらい

開き傘(花火型)

閉じ傘とは反対に『開いた傘』のように見えることが名前の由来。打ち上がった花火のようにもみえ、別名 花火型。焚き火中央に着火し先端からじわじわ燃えるため長時間、少ない薪で楽しめます。

【開き傘のメリット】
 ・薪の消費が少ない

【開き傘のデメリット】
 ・大きめの焚火台でないと組めない
 ・火が消えないように世話が必要

差し掛け型(ジャンプ型)

1本の薪を枕木(土台に据え置く薪)にして、立てかけるように薪を並べる組み方。 
枕木と立てかけた薪の間の空間に、焚き付けや火種をいれて燃やします。立てかけた薪が斜めに伸びていく様子から、別名ジャンプ台型、

【差し掛け型のメリット】
 ・枕木があるので安定する
 ・簡単に組めて手軽

【差し掛け型のデメリット】
 ・枕木に大きめの薪が必要

並列型(焚き火台型)

枕木を2本設置してその上に橋をかけるように薪を並べていく組み方。面の広い焚き火台のような形から、別名 焚き火台型。
横に並べた薪が平らになるので、クッカーを置いて調理しやすいのが特徴です。

直火で焚き火する際には、地面が濡れていても着火しやすい点がこの組み方の優れたポイント。並列に並べた薪を火床にして、そのうえに焚き付けをおいて着火します。

【並列型のメリット】
 ・環境に左右されずに着火できる
 ・面が平らで広いので調理しやすい

【並列型のデメリット】
 ・狭い焚火台では難しい

ロングファイヤー型

太めの薪を2本並べてその間に細い薪を平行に配置する組み方です。
野営でもよく好まれるこの薪の組み方は、左右から風を遮ることができる上に、火床が安定しているため、焚き火調理に向いています。

【ロングファイヤー型のメリット】
 ・焚き火調理がしやすい

【ロングファイヤー型のデメリット】
 ・特になし

薪の種類を楽しもう

薪にも種類があります。油分が多く着火しやすいもの、火が通りやすいもの、火持ちのよいもの、ご自身の焚き火スタイルに合わせて薪をチョイスするものお楽しみのひとつ。

針葉樹

樹液が多く含まれるため、燃えやすく火力も強い。松は油分が多いため火付きがとても良く着火剤としての効果もある!

  • スギ・・着火向き。燃えやすく火力がある。針葉樹は道管(水や養分の通り道)が真っ直ぐで整っているので火が伝わりやすい。
  • カラマツ・・着火向き。油分が多く含まれているためよく燃える。密度が高い分、火持ちに優れます。ただし煙が多いので調理には向かない。
  • ヒノキ・・針葉樹の中では長持ちするが、その分火の付きがよくない。燃えやすいスギなどど組み合わせで使用する。

広葉樹

広葉樹は、細胞の密度が高く火はつきにくいですが、一度火がつくと消えにくいのが特徴です。

  • ナラ・・入手しやすく火持ちがよい。扱いやすい基本の薪。優等生的存在。
  • クヌギ・・火力、火持ちともにナラを上回る高級な薪
  • サクラ・・燻製チップにも使われるサクラは香りがよいのが特徴。ただし火力や火持ちは少し劣る。
  • ケヤキ・・硬いのが特徴の広葉樹。火持ちは少し落ちるが熾火にすると長持ちする。
  • カシ・・薪の王様と呼ばれる。希少性により値段は高いが火持ちが良く煙が少ない

原始的な方法で火を起こす

大自然にいるのだから、原始的な方法での火起こしに挑戦してみよう!
災害時など火が起こせると避難生活にも役立てます。

フェザースティックを作る

ナイフでフェザースティックを作る。
バトニングで補足カットした薪の先端を削って羽毛のようにケバ立たせるテクニック。
数本作っておけば着火できます。

火口になるものを用意する

樹皮、杉の枯葉、ほぐした麻紐、松ぼっくりや枯葉など。

火の起こし方

火口に向けてメタルマッチを擦り、火花をかけ着火する。(→マッチは常備したいですね)

火口に着火したら、火吹き棒などで酸素を送り火を大きくしていく。

フェザースティックに火を移す 火口の火が大きくなったらフェザースティックに火を移す。細めの薪から太い薪へと燃やして火を大きくしていく。

まとめ

焚き火と一言に言っても色々なやり方があります。
好みや気分、その日の環境や、目的(調理用や観賞用など)によって変えられるのが焚き火の醍醐味です。
ぜひ色々な組み方や種類、火起こしの方法を試していただき、ご自身にしっくりくる焚き火を追求してください。