自然の脅威
自然を楽しむキャンプですが、風、雨、雷、土砂崩れなどの自然の脅威と向き合う覚悟と、事前準備が必要になります。
油断すると事故にもつながりますが、これぞキャンプの醍醐味!とポジティブ解釈で、注意点を知って無理のない範囲でキャンプを楽しみましょう。
雷
地震、雷、火事、おやじ、、と言われていましたが、現代の親父はあまり怖くありませんね。
でも雷は甘くみたらいけません。
雷での死亡事故は年間毎年20件程あるそうです。ちなみに筆者の大叔母は学校のグラウンドにて雷の直撃を打けて亡くなりました。
テントのポールやランタンポールなどに雷が直撃する可能性がありますので、雷のゴロゴロが聞こえた段階で車や建物の中に避難しましょう。
また、高い木が近くにある場合は、木に直撃した落雷からそばのテント内に放電する「側撃雷」に襲われる可能性がありますので速攻逃げましょう。
強風・突風
強風の中でのテント設営や撤収は無謀です。
テントを設営しおわって、中に荷物を置いて重さはあるはずなのに、テントごと数十mも飛ばされたりすることもあります。ポールが風圧に耐えきれず折れたり、ペグが飛んでいったり、人間単体よりもテントの受ける風圧は強くなるため、被害に遭わないよう特に注意しましょう。
一般的に、風速10メートルを超えるとキャンプは危険とされています。風速7メートルを超えると、テントの設営や焚き火が難しくなるでしょう。特にキャンプ初心者は風速7メートル以上の予報が出ている場合、キャンプを中止にすることをおすすめします
また、風速は平均値になりますので、強い時には予想風速の2.5倍の風が吹くこともあります。
今後の参考になさってください。
強風による事故を防ぐ対策5選
- テントの入口を風下に設定する
- 30cm以上の長さのある頑丈なペグを使用し、テントをしっかりと地面に固定する
- タープはテントと同様に頑丈なペグをしっかりと打つか、もしくはそもそもタープを張らない
- 不急のものはテント内にしまう
- 撤収の際には風下のペグから抜く
いつかふもとっぱらに行くことがあれば、絶対に風速計をもっていこうと企んでいます。
どのくらいの強風が体験できるのでしょうか♪
テントが崩壊してしまったら?
テントが崩壊してしまったら、ほとんどの方がパニックになると思います。
まずは深呼吸で心を落ち着かせて、置かれている状況を把握し、以下の対応をとりましょう。
- テントのポールを外してテントを地面に固定する
風上側のテントの幕体をペグでしっかり固定し、地面に布だけが張り付いている状態にする - 安全な場所へ避難する
必要最低限の荷物や貴重品を持って避難しよう。
テントの安全を確保したら自身と同行者の身の安全を確保する
風がおさまったら、ポールの破損やテントの破れなど破損状況を確認し、修理キットや予備のポールなどで応急処置を行いましょう。ただし、一度曲がってしまったポールは元に戻しても強度は落ちています。緊急時の対処法としてください。なるべく早めに撤収することを検討しよう。
動物(クマ、さる、いのしし)
動物の生息情報は自治体のHPなどで確認ができます。
どのような種類の動物がいるか、最近捕獲された動物に何がいるかなどの情報が公開されているので、ここを事前にチェックしておくことはおすすめです。
基本的にこちらから何もしなければ問題なし
クマであろうと猿であろうと、こちらから何もしなければ攻撃してくることはありません。
万が一、野生動物と対峙してしまった場合は、やり過ごすことが一番。
大声を出したり攻撃したり追い払うようなことは絶対にしないようにしましょう。
こちらが刺激しなければ大抵の場合はなんとかなりますので、冷静に対応しましょう。
サイト内での注意点
- 食料の管理を徹底する
そもそもテント内に食料を保管しないのが理想。出来るだけ密閉してにおいを出さないようにする。 - 生ゴミの管理を徹底する
生ゴミは密閉して車の中に保管するなど臭いが広がらないようにする - 対策品を準備
熊鈴を身につける、撃退スプレーを準備しておく
分かりやすく遭遇したらヤバい代表的な動物は クマ!
クマに遭遇した場合の対処法をお伝えします。遭遇した場合は慌てずに思い出してください。
- 遠くで遭遇した場合は物音を立てずに立ち去る
- 50mほどの距離で遭遇した場合、音を鳴らすか腕を大きく振るなどして熊にこちらの存在を知らせる
- 岩や倒木があれば、登って姿を大きく見せる
- その後、熊から目を離さず、ゆっくりと後退する
虫(蚊、ブヨ、蜂)
虫対策は必ず行ってくださいっっっ!虫嫌いな方はキャンプを嫌厭しがちですが、対策を行えば大丈夫!
代表的な虫は、蚊・ブヨ・蜂です。しっかり虫対策を行ってキャンプを楽しみましょう!
代表的な虫対策5選
- 肌を露出しない
腕、足首、首筋など肌を見せないようにすると虫対策に効果的。夏場は半袖、短パン、サンダルと肌を露出しがちですが、虫の活動が活発になる夕方前には長袖、長ズボン、くるぶしが隠れる靴下を履いて肌の露出を避けましょう。ぶよは地表30cmくらいのところに多くいます。また日中であったも木陰など直射日光に当たらないところで襲ってくるので気をつけましょう。 - 蚊取り線香を風上に設置する
ぶよにはあまり効きませんが蚊取り線香は必須です。テントの配置を考慮して風上に設置しましょう。
森林香という山用の蚊取り線香も販売されていますので要チェックです。 - 虫除けスプレー、ハッカ油スプレーを肌に塗る
ハッカ油は100均に売っているスプレーボトルにハッカ油とシーブリーズや消毒用エタノールと混ぜてスプレーするだけ。キャンパーさんがよくやる方法とのこと。 - おにやんま君を服につける
ハエ・蚊・アブ・蜂の天敵とされているオニヤンマを模し、捕食されることを怒れて虫が本能的に寄ってこない、殺虫剤や忌避剤を使用しない、身につけるだけの虫除け。 - そもそも虫のいない季節にキャンプする
刺されてしまったら?
万が一、刺されたら、針や毛をテープで取り除いて、毒素を絞り出します。
ポイズンリムーバーがあると、肌を不用意にいためることなく毒液や針を取り除けるので、1つ持っておくと便利!
蚊 に刺された場合は、すぐに冷やして痒みを軽減させましょう。患部を水で洗って清潔にし、痒み止めなどの軟膏を塗布しましょう。(※軟膏は薬剤師のいる薬局で相談してご自身に合ったものを選んでくださいね。)
ぶよ に刺された場合は、すぐにポイズンリムーバーで毒抜きをすると最も効果的です。
毒抜き後、消毒をしたらかゆみ止めなどの軟膏を塗布しましょう。
毒抜きができない場合は温めるのが比較的良いといわれています。しかし毒素が回る前の噛まれてすぐの段階なのでできるだけ早く対処する必要があります。
複数箇所かまれた場合はすぐ病院に行くようにしましょう。
蜂 に刺された場合もポイズンリムーバーの出番です。
毒抜きができない場合はキャンプ場の管理者へ伝えるようにしてください。
スズメバチ系の場合はすぐ病院に行った方が良いでしょう。病院に行けない場合は、出来るだけ毒を搾り出してドクダミの葉をすりつぶして患部に塗り込むのが有効といわれています。
まとめ
今回は自然の脅威、雷、強風、野生動物、虫についてお伝えしましたが、キャンプ中は他にも注意することがたくさんあります。野営をしたいって方はなおさら周到な準備を求められます。
十分な覚悟と用意を持って、MYスタイルのキャンプを楽しんでいきましょう!